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「LGT グローバルアウトルック 2026」:再調整が進む市場で“定まらない新たな世界秩序”

 ファドゥーツ、2026年1月7日-LGTは本日、2026年の市場見通しをまとめた「グローバルアウトルック2026:均衡シフト」を発表しました。本レポートでは、世界金融危機後に形成された体制が終焉を迎え、世界的な再編の時代へと移行する中で、規律ある分散投資こそが長期投資家にとって最強の防御であるとの見解をあらためて示しています。

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LGT投資ソリューション部門グローバル責任者のミカ・カステンホルツは、「2026年には、世界金融危機を知らない世代が、いまだ定義されていない時代へと本格的に足を踏み入れます」と述べ、さらに、「歴史的な指標の重要性が薄れ、政策や地政学に市場が大きく左右される環境において、投資家が守るべき中心的な規律は、なによりも賢明な分散投資なのです」との見解を示しています。

注目テーマ:不確実という新常態

本レポートでは、2026年に注目すべきテーマとして3つの領域を取り上げています。

最初のテーマは、AI(人工知能)の焦点がソフトウェア中心から、エネルギー、インフラ、資金調達という物理的な制約を伴うテーマに移行しつつあることです。電力、冷却設備、設置スペースといった物理的なボトルネックが顕在化し、価値の源泉は、注目の集まるハイパースケーラーからインフラ企業へと徐々にシフトしていくことが見込まれます。このシフトを取り込む手段として、LGTは「バーベル戦略」を推奨しています。これは、データセンターや電力のバリューチェーンといった短期的なイネーブラーと、業務プロセス、工場、都市の形を作り替えていく長期的な視点のエージェント型AIやフィジカルAIといったアダプター(導入側)をバランスよく組み合わせるアプローチです。

2つ目のテーマは、グローバル・ポートフォリオにおける影響が十分に織り込まれていない構造的課題である水ストレスの深刻化です。世界の人口の約半数はすでに季節的な水不足に直面しており、現在の傾向が続けば、2050年までに世界のGDPの最大31%が影響を受ける可能性があります。投資家は、資源の脆弱性を踏まえ、リスクの高い地域について地理的分散投資を図る必要があります。また、農業、エネルギー、半導体、鉱業といった産業に影響を及ぼす水効率の向上、水資源のリサイクル、淡水化の各分野における革新的な投資機会にも着目すべきとしています。

そして最後は、機関投資家の間で存在感が高まりつつあるデジタル資産です。2025年には、ビットコインの時価総額が流通している米ドル紙幣全体の発行残高と同水準に達した一方で、ボラティリティは低下傾向にあり、機関投資家の参加が拡大しました。しかし、過去に急激な下落局面を経験した歴史があるため、本質的にはボラティリティに左右されやすい資産クラスであることは変わりません。LGTは、デジタル資産はポートフォリオの分散に寄与しうる可能性はあるものの、それを前提とはせず、慎重な投資比率の設定、ガバナンスの徹底、シナリオ分析の活用を重視しています。

ポートフォリオへの影響:変革期における投資戦略

2026年に向けて、LGTは網羅性、クオリティ、機動性に焦点を当てています。当社は、地域、資産クラス、構造的テーマを幅広く網羅した賢明な分散投資を重視しており、特に資金フローのダイナミクスや、資金調達環境が厳しくなった局面において流動性が確保できる領域に注目しています。また同時に、単一のマクロ見通しに固定され、すぐに有効性を失いかねない前提に依拠するのではなく、状況の変化に応じて柔軟に方向転換できるようポートフォリオを設計することも重要です。

「私たちの役割は、あらゆる可能性をひとつの筋書きに落とし込むことではありません。世界経済の先行きが不透明に感じられるときでも、お客様が投資を続け、流動性のニーズを適切に管理し、長期目標に向かって道筋を外さないよう支援することが私たちの使命なのです」(カステンホルツ)

地域別の見解を含む「LGT グローバルアウトルック2026:均衡シフト」全文はこちら からご覧いただけます。

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