ポートフォリオの脱炭素化 カーボンフットプリントを削減する

ポートフォリオの構成とは、ポートフォリオの最適化を通じて、経済的なリターンの達成と温室効果ガス排出量の大幅な削減の両方を目指した投資の選択を行うことです。

• 先進企業やイノベーターへの投資：温室効果ガスの排出量削減に積極的な役割を果たし、目標の実現に向け革新的なテクノロジーを開発している企業に投資します。 具体的には、再生可能エネルギー、エネルギー効率の高い技術、持続可能なモビリティなど、二酸化炭素排出量を最小限に抑えるプロセスや技術を持つ企業などがあります。
• 気候変動リスクの統合：投資家のニーズに応じて、サステナビリティリスクが極めて高い資産は除外します。 
• サステナブルなビジネスモデルを推進：収益性が高く、環境的・社会的な目標の達成に貢献するスケーラブルで持続可能なビジネスモデルを持つ企業を見出し、投資します。これらの企業の多くは各分野のリーダーであり、サステナブルなビジネスの新たなスタンダードを構築する存在です。 

スチュワードシップとは、対話、議決権行使、公共政策への提言を通じて、よりサステナブルなビジネスモデルを採用するよう企業に積極的に働きかける活動を指します。

スチュワードシップの例：

• 対話：直接または第三者機関を通じて、会議、文書、説明会／プレゼンテーション等の手段を活用して企業と定期的な対話を行います。 気候変動に関して、LGTは企業に対し、二酸化炭素削減戦略、測定可能な気候変動目標の設定、事業における気候変動対策への資金配分について議論します。
• 代理投票：当社のお客様に代わって投資する上場企業に対して一定の所有権を持つ投資家として、株主総会で、気候変動を含む社会問題や環境問題に関する経営陣の計画や提案に対して議決権を行使します。 企業の気候変動対策に賛成票または反対票を投じることで、その方向性を支持したり、より高い目標を求めたりすることが可能です。
• 公共政策への提言：金融規制の厳格化に伴い、投資家は政策立案者が導入する新たな報告要件や実務に従う必要性が高まっています。当社および当社のお客様の利益のため、政策立案者、ネットワークグループ、および関連団体と協力して、サステナビリティに関する市場慣行を改善するための政策が立案・実行されるよう働きかけることが重要です。

さらにLGTは、「Climate 100+」のほか、IIGCCの「Net Zero Engagement Initiative」や「Net Zero Banking Alliance」などの協働イニシアチブへの参加を通じて、同じ志を持つ仲間とともに共通の要請を掲げることで、企業への影響力を高めるよう努めています。 

気候ソリューションにはCO2を除去または隔離するプロジェクトやテクノロジーへの投資があり、主に以下の2つのカテゴリーに分類されます。

• ネイチャー・ベースド・ソリューション：自然由来の費用対効果の高いアプローチで、環境的、社会的、経済的な利益をもたらします。 例えば、生態系や農地の保護、管理、回復、失われた生物多様性の復元、水への利便性と水質の改善、気候変動の影響への取り組みなどがあり、 レジリエントな生態系を構築し、人々の暮らしを向上させることで、より強く、よりサステナブルな地域社会の実現に貢献するソリューションです。 
• テクノロジー・ベースド・ソリューション：直接空気回収・貯蔵（DACS）や炭素回収・貯蔵を伴うバイオエネルギー（BECCS）などのイノベーションは、大気中のCO₂を除去し、永久に貯蔵することができますが、このようなソリューションには多額の投資が必要です。 

ネイチャー・ベースド・ソリューションとテクノロジー・ベースド・ソリューションを組み合わせることで気候変動対策の効果を最大化し、レジリエントでサステナブルな世界経済の実現に貢献します。

投資家は、認証されたカーボンクレジットを購入して無効化させることで、森林再生、再生可能エネルギー、炭素隔離など、温室効果ガス排出を削減または除去するプロジェクトを支援することができます。 カーボンクレジットの統合は、低炭素経済への移行中に避けられない残留排出量の問題に対する効果的な解決策になり得ます。

• 排出量削減の手段としてカーボンクレジットを活用：LGTは、自社の事業活動および運用からの排出量の削減に取り組むため、自主的炭素市場および法的枠組みからカーボンクレジットを購入することで、再生可能エネルギーや炭素回収・貯蔵（CCS）などのプロジェクトを支援しています。 
• LGTの金融商品におけるカーボンクレジット：カーボンクレジットを購入することでCO₂を除去、回避、削減するプロジェクトを支援し、当社の商品を通じた気候変動対策への貢献度を高めます。